第3回教育講座「在宅で“デキる”薬剤師になろう」

2017年5月21日に第3回薬剤師生涯教育セミナーを開催しました。

今回は、在宅医療に積極的に取り組まれている医師と薬剤師から在宅医療現場の臨床経験から貴重なお話をいただきました。

第1部は、「在宅医療の実際と薬剤師に期待すること」と題して祐ホームクリニック副院長で在宅医療専門医でもある井口真紀子先生が、在宅専門医の立場から地域医療の中での薬剤師に期待することを、疼痛コントロールを例に挙げて具体的に解説していただきました。その中で薬を通じて一歩先を見据えた行動の重要性を強調され、会場からも医師への情報伝達などの方法などに関して多くの質問がありました。

第2部は、「地域で患者が“生ききる”ことを支えるために」と題してフロンティアファーマシーの前田桂吾先生が、在宅でのターミナルケアの話題を中心にこれからの地域包括ケアの中で薬剤師としてのあるべき行動に関して講演をいただきました。 前田先生は、薬剤師が地域で在宅に取り組むことに対して手を上げるだけではなく、自ら積極的に参加してこそ最前線の医師や看護師から信頼されること。そのためには薬のことだけではなく、医療制度や栄養など患者さんが必要とされている周辺情報を広く身につけることの必要性をお話されました。その上で、医療者として患者さんの信頼関係を如何に築いていくかについて、今後の薬剤師のあり方が医療社会から注目されていると強調されました。